防衛装備庁は2018年5月7日に将来取得を検討する可能性のある装備品として、新戦闘ヘリコプターの取得の是非や実現可能性のある取得方法等に係る検討に対して情報提供する企業を募集しました(*1)。
陸上自衛隊の戦闘ヘリコプターはAH-64Dブロック2を62機調達する計画でしたが13機で終了しました。 (*2)
国産戦闘ヘリコプターはUH-Xの派生型として計画されていることが2012年に『軍事研究』で記事になりましたが、技術研究本部の不正行為発覚によりUH-Xの国産化自体がなくなりました(*3*4)。
2017年5月に、高橋憲一 防衛省整備計画局長は国会で「次期中期防の策定の中で、陸自が保有すべき航空戦力につきまして必要な検討を行っていきたいというふうに考えてございます」 と答弁しています(*2)。
今後の戦闘ヘリ体制については「現在考えてございますのは、AH1S三十九機、AH64D十三機という体制でございまして、これはそれぞれ教育所要も考えてございますが、主にAH64Dにつきましては南西諸島に展開するというふうな体制を考えてございます」としています。
出典
1 防衛装備庁 新戦闘ヘリコプターの取得の是非や実現可能性のある取得方法等に係る検討に関する情報提供企業の募集について
http://www.mod.go.jp/atla/rfi/rfi300507.pdf
2 第193回国会 決算行政監視委員会 第5号 平成二十九年五月十日(水曜日)
http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/syugiin/193/0058/19305100058005a.html
3 プライムメーカーに川崎重工を選定 OH-1ベースの開発で130機以上量産 国産UH-Xと陸自ヘリのファミリー化構想 軍事研究 47(6), 82-91, 2012-06 (小林 春彦)
https://ci.nii.ac.jp/naid/40019320302
4 防衛省・自衛隊:陸上自衛隊多用途ヘリコプター(UH-X)開発事業の企業選定に係る事案調査・再発防止検討委員会
http://www.mod.go.jp/j/approach/agenda/meeting/board/uhx_iinkai_gsdf/
追記した投稿
2018年5月8日火曜日
人気の記事
-
[防衛省]*1*4*6*7 小型ロケット打上げ手段の多様化に関する調査研究一式 2023/09/12 IHIエアロスペース 23,936,000円 衛星地上局抗たん性確保に関する調査研究一式 2023/09/12 日本電気 28,952,000円 衛星コンステレーショ...
-
防衛装備庁は2023年2月に「レーザー推進による衛星の運動制御のための宇宙用レーザーの開発」を理化学研究所と契約しました。 2022年11月に基礎研究を公募・委託する安全保障技術研究推進制度で採択された課題です。 研究概要「本研究では、姿勢や軌道制御ができなくなってデブリ...
-
海上自衛隊 補給本部は2024年2月に「回転翼航空機への機関銃搭載に関する技術検討」を一般財団法人防衛技術協会と契約しました。 品目 回転翼航空機への機関銃搭載に関する技術検討 契約日 2024/02/22 契約相手方 一般財団法人防衛技術協会 契約額 86,680...
-
防衛装備庁は2023年10月に「18式防弾ベスト用防弾板」を東洋紡と契約しました。 品目 18式防弾ベスト用防弾板 数量 100 組 契約日 2023/10/10 契約相手方 東洋紡 契約額 341,000,000 円 出典 防衛装備庁 : 令和5年度 月別...
-
防衛装備庁は2023年12月に「高出力固体レーザ」を三菱重工業と契約しました。*1 品目 高出力固体レーザ 数量 1 式 契約日 2024/12/21 契約相手方 三菱重工業 契約額 6,299,700,000 円 随契理由「本契約の履行にあたっては、高出力レーザ...
-
防衛装備庁は2020年3月に「戦闘機等のミッションシステム・インテグレーション(その1)の研究試作」を三菱重工業と契約しました。 「戦闘機等のミッションシステム・インテグレーションの研究」は防衛装備庁の研究事業で将来戦闘機のミッションシステムの検証を行います。期間は2019年...
-
防衛装備庁は2023年12月に「多用途UAV(VTOL)概念実証業務委託」をSUBARUと契約しました。 品目 多用途UAV(VTOL)概念実証業務委託 契約日 2023/12/22 契約相手方 SUBARU 契約額 655,817,800 円 出典 防衛装備庁...
0 件のコメント:
コメントを投稿