追記した投稿

防衛省、宇宙領域に関する調査研究を契約

2020年5月1日金曜日

令和2年度予算の研究開発

2020年度/令和2年度予算。研究開発をピックアップ。

公表された予算の概要には2020年度から開始する事業で主に総経費10億円以上のものが記載されています。予算額はそのうち初年度分の額です。参考として事前評価対象外の事業を後半に記載しています。

多目的監視レーダ(8億円)
陸自が保有する各種レーダ(低空、沿岸、対迫、対砲)の共通化を図ることにより、量産単価・LCCの低減や補給整備性を向上させるとともに、低RCS化対応を可能とする多目的監視レーダを開発

スタンド・オフ電子戦機(150億円)
効果的な電波妨害を実施することにより自衛隊の航空作戦の遂行を支援する、スタンド・オフ電子戦機を開発

ASM-3(改)(103億円)
諸外国の艦艇の近代化に対応するため、超音速飛しょうにより高い残存性を有する空対艦誘導弾の射程延伸等の能力向上を実施

将来水陸両用技術の研究(17億円)
将来の水陸両用車両技術に係る実証装置を試作し、水際機動能力向上技術、海上高速航行技術及び乗員安全性を検証

次世代赤外線センサ技術の研究(15億円)
我が国が構築してきた半導体技術の強みを活かし、高感度・広帯域・小型・軽量を実現する2波長1素子の赤外線検知素子技術を確立

潜水艦コンセプト評価技術の研究(20億円)
様々な環境下における将来の潜水艦の能力を定量的に評価できるモデリング&シミュレーション技術の研究を実施

次期戦闘機(111億円)
来のネットワーク化した戦闘の中核となる役割を果たすことが可能な戦闘機について、国際協力を視野に、我が国主導の開発に着手(戦闘機システム全体の初期的な設計作業に着手)

事前評価のみ記載(予算化不明) 2020/06/03予算額追記
モジュール型小型高出力ハイブリッド技術の研究(12億円)
モータ/発電機等で構成されるモジュールをエンジンシステムに付加することにより、新規のハイブリッド車両を開発することなく、既存車両に対して静粛走行・静粛監視能力及び給電能力を付与する技術について研究

次世代機雷探知技術の研究(14億円)
機雷探知機の作業効率及び探知能力を向上させるために、低周波・高周波による合成開口ソーナーのリアルタイム処理及び低周波・高周波合成開口ソーナー情報の統合的な解析を研究

事前評価対象外
電磁波情報の可視化による電磁波管理支援技術の研究(9億円)
電子戦等を効果的に遂行し得るよう、電磁波の利用状況を把握し、可視化に資する電磁波管理支援技術の研究に着手

AIを活用した電波画像識別技術の実証研究(8億円)
常時継続的な情報収集・警戒監視活動等を効率的に実施するため、レーダ画像の目標識別への人工知能(AI)の適用を実証

防衛装備庁以外の研究
対空電子戦装置の研究(38億円)
陸上から電波を放射し、我が国に侵攻する航空機のレーダを無力化する装置を取得し研究

平成31年度予算の研究開発
https://jm2040.blogspot.com/2019/01/fy2019-yosan-rd.html

出典
防衛省・自衛隊 : 予算等の概要
https://www.mod.go.jp/j/yosan/yosan_gaiyo/index.html
我が国の防衛と予算-令和2年度予算の概要-https://www.mod.go.jp/j/yosan/yosan_gaiyo/2020/yosan_20200330.pdf
我が国の防衛と予算-令和2年度概算要求の概要-https://www.mod.go.jp/j/yosan/yosan_gaiyo/2020/gaisan.pdf
防衛省・自衛隊 : 令和元年度 事前の事業評価 評価書一覧
https://www.mod.go.jp/j/approach/hyouka/seisaku/31/jizen.html
令和元年度の政策評価の結果の政策への反映状況
https://www.mod.go.jp/j/approach/hyouka/seisaku/31/pdf/r1haneijoukyou.pdf

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