防衛省が整備を進めるXバンド通信衛星のうち3号機の打上げを2022年度とする資料が内閣府の宇宙政策委員会の会議で配布されました(*1)。2017年12月1日に開催された宇宙政策委員会第65回会合では宇宙基本計画工程表改訂案が議題となり、その中でXバンド防衛衛星通信網の項目では「平成29年度~34年度の間に3号機を整備し、平成34年度の打上げを目指す」(*2)と記載されています。また2年後倒しになることによって打上げロケットがH3に変更されています。2017年2月の宇宙安全保障部会の防衛省提出資料(*3)では現行の工程表通りに2020年度末に打上げを追求するとありましたが予算削減の影響は避けきれなかったようです。
3号機事業化については平成29年度予算で中継器など一部のみにとどまり、平成30年度概算要求で本体製造や打上げなどの経費が要求されています。平成30年度予算案は12月下旬に閣議決定が予定されています。そこで要求通りに予算が認められるか注目です。
3号機の中継器等は2017年10月に日本電気が受注しています(本ブログ記事)。
[更新]12/12,工程表(平成29年度改訂)が宇宙開発戦略本部会議で決定されました*4。
出典
*1 内閣府 宇宙政策委員会 第65回会合 議事次第
http://www8.cao.go.jp/space/comittee/dai65/gijisidai.html
*2 資料3-2 宇宙基本計画工程表(平成29年度改訂)(案)(2/8)(PDF形式:905KB)、11ページ
http://www8.cao.go.jp/space/comittee/dai65/siryou3-2-2.pdf
*3 宇宙政策委員会 宇宙安全保障部会 第20回会合 議事次第
http://www8.cao.go.jp/space/comittee/27-anpo/anpo-dai20/gijisidai.html
*4 内閣府 宇宙基本計画
http://www8.cao.go.jp/space/plan/keikaku.html
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2017年12月7日木曜日
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