品目 陸自クローズ系クラウド基盤の設計
契約日 2018/01/24
契約相手方 富士通
契約額 99,360,000 円
3 調達案件の概要関連記事
3.1 調達の背景
防衛省・自衛隊では,平成26年9月以降,将来の統合C4構想について検討するため,統幕に統合C4先進(最適)戦力化検討PJを発足し,シームレスな情報共有・指揮統制,実効性のあるサイバー攻撃等対処及びシステム経費の低減への取り組みを推進してきた。
また,他省庁,民間企業,米軍等も積極的に採用しているクラウド技術について指揮通信システム等においても活用が始まった。
防衛省・自衛隊が目指すクラウドでは,中央クラウド(仮称)(31中期)への統合可能な情報システムを統合し,その後,防衛省・自衛隊クラウド(仮称)(36中期)へ段階的に統合するものとし,中央指揮システム(CCS),防衛情報通信基盤(DII)の換装時期と整合を図り,更なる統合に向け取り組んでいる。
3.2 経緯
現在,陸上自衛隊では,固有のサーバごとに情報を管理しているため利用可能な情報源が限定的であるととともに,情報の検索・抽出機能の整備が十分ではない。また,重複する敵情報の同一化機能及び敵撃破情報の評価・判定を自動で実施する機能の更なる整備が必要であるとともに,これらの機能を活用する為のサーバ処理速度等のシステム資源に制限があり、有効な情報の活用には制約がある。
これらを踏まえ,平成28年7月以降,クローズ系システムの整理統合支援役務(調査研究)を開始し,平成31年度末からの陸自クローズ系クラウドシステムの運用開始に向けて基盤整備の検討・調整を開始したところである。
3.3 目的及び期待する効果
陸自クローズ系クラウド基盤では,クラウド技術を活用することで平素から断続的に収集した大量の情報を蓄積の上,複数の迅速な自動処理を実現可能とし,大量の情報から必要な情報のシームレスな検索・抽出を可能とすることで,敵情報の整合及び評価・判定に係る自動処理が可能なサービス提供を目指す。
また,“平成26年度以降に係る防衛計画の大綱について(平成25年12月17日国家安全保障会議決定・閣議決定)”に掲げられている“統合機動防衛力の構築”及び“指揮統制・情報通信能力の強化”を踏まえ,政府方針において求められている“情報システムのクラウド化”,“情報システム数の削減”,“システム運用等経費の削減“の実現を図る。3.4 陸自クローズ系クラウド基盤の概要
3.4.1 整備概要
陸自クローズ系クラウド基盤は,坑湛性確保のため,サーバ拠点は全国に分散して配置する。整備概要は,陸自指揮システム等の収容対象システムにおける換装時期を考慮し,平成31年度に陸幕システム及び中方指揮システムを収容し,平成32年度に北方指揮システム及び東方指揮システムを収容し,平成33年度に西方指揮システム、東北方指揮システム及び指揮管理通信機能を収容し,平成34年度に指揮所訓練統裁支援システム、戦術教育システム、システム運用教育システム,弾薬類システム,飛行管理システム及び運用解析装置を収容し,年度ごとに4回に分けて段階的に整備する。その概要は付図2による。
また,中央クラウド(仮称)における標準APIを基準として採用し,システム間の連携機能を標準化する。
3.4.2 収容対象システムの概要
収容対象システムの概要は,付表1による。
3.4.3 本調達案件の概要
本設計役務は,陸自クローズ系クラウド基盤の全体設計,システム設計,サービス設計,ユーザビリティ及びアクセシビリティに関する設計,規模に関する設計,性能に関する設計,信頼性に関する設計,拡張性に関する設計,上位互換性に関する設計,中立性に関する設計,継続性に関する設計,情報セキュリティに関する設計,テストに関する設計,以降に関する設計,引継ぎに関する設計,教育に関する設計,運用に関する設計及び保守に関する設計を行うものとする。
防衛装備庁、航空自衛隊クラウドシステムを契約
https://jm2040.blogspot.com/2018/05/asdf-cloud.html
出典
補給統制本部 契約情報公表 平成29年度1月分随意契約(物品役務)
http://www.mod.go.jp/gsdf/gmcc/hoto/hzyo/hzyo300102.htm
補給統制本部 仕様書 HS-X192640
http://www.mod.go.jp/gsdf/gmcc/hoto/hnyu/17hs064s1.pdf
http://www.mod.go.jp/gsdf/gmcc/hoto/hnyu/17hs071.pdf
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